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はじめての精神科の選び方

精神科の選び方

精神科での治療が初めてという人にとって、どの医療機関を受診するか決めるのは、不安も大きいと思います。

医療機関選びの参考になる情報をまとめました。

病院かクリニックか

まず最初に悩むのが、メンタルクリニックにするか精神科病院や大学病院にするかだと思います。

病院とクリニックには違いがある

「病院」と「クリニック」では、その役割が違うため、治療内容にも一部に違いが見られます。

それぞれの違いを知った上で選んでみましょう。

病院

  • 入院可能。
  • 当直医による診療時間外受診への対応が可能。
  • 複数の職種が在籍しており、多彩な支援が提供されている。
大学病院・総合病院

 

クリニック

  • 外来のみ。入院が必要な場合には病院に紹介される。
  • 診療時間外には対応不可。
  • 心理士やソーシャルワーカーなどが在籍しているところもある。


先生で選ぶ

経験豊富なベテランの先生

学会で発表したり論文を書いたりしている経験豊富な先生は、大学病院や総合病院で勤務していることが多いです。

また、そのような先生が開業してクリニックで診療をしていることもあります。

 

若くて気さくに話せる先生

年上の先生は緊張してしまい上手く話せないため、若くて話しやすい先生の方が良いという人もいます。

若手の先生は大学病院や精神科病院で経験を積んでいることが多いです。

 

女性医師

同性の先生がよいとか、女性の先生の方が話しやすいという方もいます。

 

「場所」で選ぶ

場所で選ぶのであれば、それぞれのメリットとデメリットを知った上で決めると良いでしょう。

自宅や職場から通いやすいところ

1〜2週間に1回の通院から始まることが一般的です。
安定しても1ヶ月に1回の受診となることが多いです。

場合によっては数ヶ月〜数年の通院となることもあります。

また、不調時に受診のしやすいと安心です。

通院のしやすさは医療機関を選ぶ上でとても大切です。


一方で、自宅近くや職場近くなどでは、知人や職場の人に出会ってしまい、精神科に通っていることを知られてしまう可能性があります。

そのため、あえて自宅から遠い医療機関を選ぶ人もいます。

 

周辺に時間をつぶす場所がある

精神科に限らず、医療機関というのは平日でも混んでいます。

予約制であっても、時間通りに呼ばれないこともよくあります。

1時間以上待つこともあるので、その間に外で時間をつぶすというのも良いでしょう。

駅周辺の医療機関なら、時間をつぶすことができる施設が周囲にあることが多いです。


待合室が苦手という人にも良いと思います。

 

治療内容で選ぶ

医師の診察以外の治療法も必要か

精神科での治療は、医師との診察=精神療法がメインではありますが、それ以外にも心理士によるカウンセリングや、「デイケア」「リワーク」と呼ばれるプログラムなども行われています。

しかし、どの医療機関でこれらの治療法が受けられるわけではありません。

心理療法

一般的にカウンセリングと呼ばれているものですが、心理療法にも様々な種類があります。
心理療法の一つである、認知行動療法(CBT)が有名です。

看護師がカウンセリングを行っている医療機関もあります。

 

デイケア

デイケアは精神科のリハビリテーションとして一般的です。

 

リワーク

リワークは、復職を目指す患者のための治療です。
うつ病による休職をした患者さんの支援が基本となっています。

 

電気けいれん療法(ECT)

難治性の一部の病態に対して行う特殊な治療法です。
ECTは麻酔をかけるため、大学病院や精神科病院で行われます。

 

自分に合わないと思ったら医療機関を変えても良い

受診を急いでいる人は予約の取れた医療機関をまずは受診を

事情があったり、不調ですぐに受診が必要と感じている場合には、ゆっくりと選んでいる時間もないと思います。

その場合には、とにかく早めの受診が可能な医療機関を探し、まずはそちらへ受診しましょう。

緊急性の有無や治療方針を判断してもらい、初期対応をしてもらいます。

今後、治療を継続するにあたって、別の医療機関を希望する場合には、最初に受診した医療機関から、希望するところへ紹介してもらうという選択肢もあります。

 

医療機関は変更可能

主治医が自分とは合わないと感じたり、別の治療方法も受けたいと感じたりして、違う医療機関に変更したいと思った場合には、申し出ることが可能です。

一般的には紹介状と呼ばれる診療情報提供書を作成してもらって、それを持って次の医療機関へ受診します。

転院を希望したら、主治医が気分を害して紹介状を書いてくれないということも耳にします。
ですが、その場合には次の医療機関に事情を説明すれば、受け入れてくれると思われます。

 

まとめ

精神科の医療機関選びは、受診するまでどのような治療となるかわからない面もあり、結構悩ましいものだと思います。

余裕を持って受診先を選ぶことができるのであれば、今後通院することを考え、自分にあった医療機関を見つけられると良いですね。