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【新薬】不眠症治療薬「デエビゴ」が2020年7月6日に発売

新薬「デエビゴ」が発売

2020年7月6日にエーザイから新規の不眠症治療薬「デエビゴ」(一般名レンボレキサント)が発売となりました。


デエビゴは、オレキシン受容体拮抗薬です。
オレキシン受容体拮抗薬としては、ベルソムラ(一般名スボレキサント)が2014年に日本で発売となっています。

今回は、ベルソムラに似た新薬が発売になったということになります。

不眠症治療薬「デエビゴ™」(一般名:レンボレキサント)、日本において製造販売承認を取得 | ニュースリリース:2020年 | エーザイ株式会社
エーザイ株式会社のニュースリリース「不眠症治療薬「デエビゴ™」(一般名:レンボレキサント)、日本において製造販売承認を取得」を掲載しています。

 

新薬を使うにあたっての注意事項

新薬は処方日に数制限がある

新薬は発売から1年間は、1回14日分までしか処方してもらうことができません。

例えば、14日後が祝日で休診日であったとしても、15日分処方してもらうことはできないのです。

新薬を継続して使用する場合には、最低でも月に2回の受診が必要になることを頭に入れておくと良いでしょう。

 

新薬はジェネリック医薬品がない

これは考えてみれば当然なのですが、新薬にはジェネリック医薬品がありません。

そのためジェネリック医薬品がある他の薬剤と比べると値段が高い可能性があります。

 

新薬は一定のリスクがある

新薬は治験で安全性も確認された上で発売になっています。
そういった意味で、一定の安全性は保証されていると考えられます。

ですが、薬剤というのは発売開始後に新たな副作用が追加されることもあるので、未知の副作用のリスクがないとは言えません。


さらに医療者側も使い慣れていない薬剤のために、ヒューマンエラーが起こるリスクがあります。

具体的には、
・初期用量や増量の用量を医師が間違える
・使用禁忌の疾患や併用禁忌薬を医師が把握しておらず、確認されずに処方されてしまう
・副作用の把握ができておらず、認める可能性のある副作用の説明が十分になされない
などです。

基本的には起こらないことですが、ヒューマンエラーというものは時に起こるものです。

 

精神科領域の新薬(2019〜2020年)

  • 2019年3月
    アルコール依存症飲酒量低減薬「セリンクロ」(一般名ナルメフェン)
    
  • 2019年9月
    非定型抗精神病薬「ロナセンテープ」(一般名ブロナンセリン)
    
  • 2019年11月
    うつ病治療薬「トリンテリックス」(一般名ボルチオキセチン)
    
  • 2020年6月
    非定型抗精神病薬「ラツーダ」(一般名ルラシドン)
    
  • 2020年6月
    小児期の神経発達症に伴う入眠困難「メラトベル」(一般名メラトニン)

ここ最近は精神科領域において新薬がいくつか発売になっています。

患者さんの中でこれらの薬を知らなかったという人は、自分がその対象であって興味がある場合には、担当医や薬剤師などに相談してみると良いかもしれません。

 

 

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